「地盤沈下」

地盤沈下
以前、地下水の過剰な汲み上げによる広域的な地盤沈下が問題になりましたが、最近では軟弱な土地に家を建てたことで建物が沈下してしまうケースもあるようです。
地盤沈下とは?

地盤沈下とは、地面が広い範囲にわたって沈んでいく現象です。一旦地盤が沈下すると復元が不可能というのが特徴です。
地盤沈下が起きると、建物の破壊や水道管などの地下埋設物の破損が起こるなど、様々な被害が予想されます。 これまで地盤沈下の原因としてあげられてきたのは、大量の地下水の汲み上げです。そこで地下水の使用量そのものを削減する法律「工業用水法」等が定められ、その使用を制限しています。これにより、最近は地下水の汲み上げによる地盤沈下は減少傾向にあります。

地盤沈下の実情

軟弱地盤に家などを建設して、地盤沈下を起こしてしまうことがよく問題になっています。
これまで住宅用地とされていなかった「丘陵地や山地の斜面」「水田や河川敷の低地や荒地」の多くが宅地として造成されたことが、軟弱地盤をつくりだしたと言われています。
同時に充分な地盤調査をせずに家を建ててしまったり、軟弱地盤への対応をせずに新築してしまうと、後で後悔することになってしまいます。やはり、建築の計画段階で充分な調査を行ない、その結果に応じた沈下対策を講じることが大切です。

地盤沈下の調査

地盤沈下の危険性のある土地かどうかの判断は、ある程度確かめることができます。
これらに該当する項目がある土地は、しっかり調査しましょう。

■周辺調査で地盤沈下の可能性を調べる
(1) 近隣住宅の外壁に傾き、亀裂がある。

(2) 平らなアスファルト敷き道路が波を打っている。

(3) 周辺のブロック塀に傾き・倒れ、亀裂がある。

(4) 水がたまりやすい土地である。

(5) 河川・水路・沼が付近にある。

(6) 山の斜面のような擁壁(ようへき)がある。

(7) 隣地建物が杭工事をしている。

(8) 地名に「水」に関係のある「沼」「田」「谷」などが含まれている。

(9) 国土地理院から発行されている「土地条件図」から土地の昔の地形を見ると、川や沼であった。

■土地の履歴の調査を依頼する
中古住宅や更地などを購入するときなどに多いケースです。不動産会社への仲介手数料はかかりますが、安心です。

専門業者に調査を依頼しよう

地盤の調査にはいくつかの方法がありますので、その基礎知識を紹介しましょう。

■スウェーデン式サウンディング試験
一般の住宅などで最も多く用いられる方法で、100kgのおもりの力でねじ状になった先端部(スクリューポイント)を回転させながら押し込んで、地盤の固さを調べます。

■ボーリング調査(標準貫入試験)
中高層のビルなどの地盤調査として実施される方法で、ボーリング機械を用いて試験器具を地盤に打ち込み、その打撃数で土地の硬軟・絞まり具合の相対値を調べます。

■平板載試験
地盤に直接、力を加えてそのとき地盤がどれくらいの重量に耐えられるかを試験する方法で、直径30cmの鉄板に荷重をかけ、そのときの時間経過による沈下を測定し、地耐力を求めます。

■表面波探査(レーリー波探査)
地盤をハンマーなどで打撃すると、水面を伝わる波紋のような振動が伝わります。このときの地中に伝わる振動(表面波)を利用して地盤の硬軟や空洞の有無を探査する方法です。