簡単に言いますと、誰でも、眠っている時間以外は、四六時中何かを考えたり、思ったりしています。これは、生活の中で見たり、聞いたりすることが、すぐ頭に入るからです。一度見たり、聞いたりしたものが、考えになったり、思いになったりするのは、誰の頭の中にも、長い間に作られた自分なりの常識というものがあるからです。その常識に照らし合わせて考えや思いが起きるのです。
誰でも、朝起きてから、何も見たり聞いたりしなかった、という日はないでしょう。また、朝起きるまでに、床のなかで音を聞くと、「あっ、またねずみが走っているぞ」と思ったり、「朝も寒くなったなぁ」と思ったりします。こんな取るに足らないようなことでも、耳から入って頭で考えているのです。そういう事柄の一つ一つを、五と七と五に組み合わせて、十七字にすれば、朝の詩の一句が出来ます。 |