便利な「住みやすい街ランキング」ですが、どのように算出されているのか気になる方も多いのではないでしょうか。
本ランキングは、「80の評価項目」と「13の生活カテゴリ」の2段階評価を行って、ランキングを算出しています。
「ランキングの算出方法」では、❶ 80項目のポイント化(点数化)❷ 13の生活カテゴリからスコア算出❸ 総合スコアで「住みやすい街」判定、それぞれの方法を詳しくご紹介。
ご一読頂くと、よりいっそうランキングへの理解が深まります。

「80の項目」をそれぞれポイント化して評価し、
「13の生活カテゴリ」からスコアを算出して「住みやすい街」を判定!

❶ 80の評価項目をポイント化(点数化)

ランキングを算出するために、都市の特徴を「就業者数」や、「人口当たりの生活施設数(単位:1/10万人)」などの全80項目に細分化しています。
しかし、この場合、各項目によって数値の規模が異なります。
そこで、規模が異なる全項目の数値を『ポイント』に置き換えることで、一律に評価します。
なお、『ポイント』は、最大値を100ptとした割合計算で算出しています。

例:「就業者数」の項目では数十万人に及ぶ反面、「動物園」の項目は数施設程度
規模の異なる数値を、 ポイント化して一律、かつ平等に評価します。規模の異なる数値を、 ポイント化して一律、かつ平等に評価します。

❷ 13の生活カテゴリからスコア算出

80の評価項目は、それぞれ「教育」「子育て」「暮らし」「医療」「高齢者」「観光」「グルメ」「交通アクセス」「経済」「金融」「商業」「治安」「交通事故」という13の生活カテゴリに属しています。 この13の生活カテゴリから、『住みやすい街スコア』(※)を算出して、カテゴリ別のランキングを求めます。

※『住みやすい街スコア』とは

『住みやすい街スコア』は、偏差値の計算を用いて算出しています。
偏差値とは、学校などでテストの成績確認に用いられる手法で、テストを受けた集団の中で自分がどれくらいの位置にいるかを表す数値です。
「住みやすい街ランキング」では、テストの点数を「で算出したポイント」、テストの科目を「13の生活カテゴリ」に置き換えています。

偏差値の説明図

平均点が偏差値50となり、その基準からどれくらい高い(または低い)点数だったかを確認できます。 具体的には、偏差値55で上位30.85% 、偏差値60で上位15.87% 、偏差値 65 で上位 6.68% 、偏差値70で上位 2.28 %、偏差値75で上位 0.62% 、偏差値80で上位 0.13% となります。

ランキング指標:13の生活カテゴリ

― 都市の教育施設数を評価|6項目 ―教育
  • 小学校
  • 中学校
  • 高等学校
  • 大学
  • 専門学校
  • 塾・予備校
― 都市の子育て関連施設数を評価|6項目 ―子育て
  • 保育園
  • 幼稚園
  • 小児科
  • 公園・庭園
  • 保健所・保健センター
  • 図書館
― 暮らしの施設数を評価|6項目 ―暮らし
  • 動物病院[ペットクリニック]
  • 接骨院・整骨院
  • 整体
  • スポーツ施設
  • エンタメ(映画館・劇場・ホール)
  • スーパー銭湯
― 都市の医療施設数を評価|6項目 ―医療
  • 内科
  • 外科
  • 精神科
  • 産婦人科
  • 歯科
  • その他の診療科
― 都市の高齢者施設数を評価|3項目 ―高齢者
  • 老人ホーム
  • グループホーム
  • サービス付き高齢者向け住宅
― 観光施設数や宿泊施設数を評価|9項目 ―観光
  • 遊園地・テーマパーク
  • 動物園
  • 植物園
  • 水族館
  • 博物館・美術館
  • 神社・寺院
  • 教会
  • 城・日本の城・城郭
  • ホテル・旅館・温泉
― 都市の飲食店数を評価|12項目 ―グルメ
  • ファミレス
  • ファーストフード
  • ステーキハウス
  • レストラン
  • 和食店
  • 寿司屋
  • 居酒屋
  • お好み焼き屋
  • 焼肉・韓国料理
  • 中華料理・中国料理
  • ラーメン屋
  • 喫茶店・カフェ
― 都市の交通アクセス施設数を評価|3項目 ―交通アクセス
  • 鉄道駅・路面電車
  • バス停
  • 高速道路
― 都市の経済力を評価|8項目 ―経済
  • 第1次産業就業者数
  • 第2次産業就業者数
  • 第3次産業就業者数
  • 一人あたりの所得
  • 課税対象所得(総額)
  • 納税義務者数(所得割)
  • 上場企業
  • 非上場の優良企業
― 都市の金融関連施設数を評価|8項目 ―金融
  • 都市銀行
  • 地方銀行
  • 農協
  • 信用金庫
  • 信託銀行
  • ゆうちょ銀行
  • 証券会社
  • 保険会社
― 都市の商業施設数を評価|5項目 ―商業
  • ショッピングセンター
  • 専門ショップ
  • スーパー
  • 百貨店
  • コンビニ
― 都市の犯罪発生率を評価|7項目 ―治安
  • 部品ねらい
  • ひったくり
  • 車上ねらい
  • 自動販売機ねらい
  • 自動車盗
  • オートバイ盗
  • 自転車盗

犯罪の発生率が少ないほど、ポイントが高くなります。

― 都市の交通事故発生件数を評価|1項目 ―交通事故
  • 交通事故

交通事故の発生件数が少ないほど、ポイントが高くなります。

スコアを算出する際の例外措置について

「住みやすい街ランキング」では、80項目のポイントから13の生活カテゴリのスコアを算出していますが、下記の項目についてはスコア計算から除外(あるいは類似項目の合計や平均値を1項目としてスコアを算出)しています。

― スコア算出の例外となる項目 -
  • 第一~第三次産業の就業者数は、合算してスコアを算出(⑨経済)
  • 納税義務者数は、就業者数と類似するためスコア計算から除外(⑨経済)
  • 金融機関は、同カテゴリの施設合計数でスコアを算出(⑩金融)
  • 交通事故は、同カテゴリの発生件数のみでスコアを算出(⑬交通事故)
  • 治安・交通事故は、発生件数が0件の場合に1位と同等のスコアで算出(⑫治安、⑬交通事故)
例)金融の場合

都市銀行、地方銀行、農協、信用金庫、信託銀行、ゆうちょ銀行という銀行の施設数を示す6項目は、個別項目として確認する分には有効な情報と言えます。
しかし、この6項目を個別計算して金融カテゴリのスコアを算出すると、1種類の金融機関(農協など)が極端に少ない都市は、スコアが低くなります。
これでは不適切ですので、銀行6項目は同じカテゴリごとに施設数を合算した上で、スコアを算出しています。

❸ 総合スコアで「住みやすい街」を判定

13の生活カテゴリのスコアを求め、合算して「住みやすい街」としての評価判定をします。


[制作・運営]
東建コーポレーション株式会社/全国住みやすい街ランキング制作チーム

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