京都や大阪など関西を中心に古い伝統的な日本建築である町家の人気が高まっています。町家とはどのような建物で、そこに住む魅力とは何でしょうか。ここでは町家に暮らすことについて考察してみます。
町家とは

町家は江戸時代から昭和初期(戦前)までの間に、日本の伝統的工法である木造軸組工法で建てられた住居、商家のことを言います。一般に道路に面している間口が狭くて奥行きが長い、言わゆる"うなぎの寝床"の構造をしているものが多く見られます。中は表玄関から裏まで「通し土間」と呼ばれる土間を通し、その土間に接する形で各部屋をほぼ一列に並べた間取りとなっています。敷地の真ん中付近には、通り庭(坪庭)を設けて、採光と通気性を確保、さらに石や植物などを配することで独特の風情を醸し出します。屋根は切妻造りか入母屋造りの瓦葺きで、壁は漆喰塗籠めで道に面した二階部分は細かい縦長の穴を並べた虫籠窓になっているものが多く見られます。代表的な京都の町家=京町家では、全体の構造から「厨子二階(つしにかい)」「総二階(そうにかい)」「平屋(ひらや)」「三階建(さんかいだて)」「仕舞屋(しもたや)」に分類されます。しかし、防火性、耐震性が劣るため建築基準法を満たしにくい、住民に高齢者が多いなどの理由から、毎年1,000軒程度が失われています。
町家の住み心地

漆喰と木造で造られているため、湿気を吸い取り蓄熱性があり、風通しも良いため、夏でもひんやりとしており、エアコンいらずの場合もあります。この点は気密性の極端に高い現代型住宅(コンクリート造)とは違い、夏が蒸し暑い日本の気候に適していると言えます。ただし風通しが良い分、逆に冬は寒く、俗に言う"底冷えがする"というマイナス点もあります。防寒対策・暖房をきちんと施せば、快適に過ごせるでしょう。また、畳を敷いた和室、縁側から覗く通り庭(坪庭)は日本的情緒が溢れ、精神的にも落ち着いた毎日が送れます。
町家に住むには

現在、京都などでは町家に住みたい人に向けた専門の不動産会社があり、町家の賃貸物件を紹介しています。古き良き雰囲気をそのまま残した物件から、リノベーションを加えたオシャレな物件など様々なので、お気に入りの町屋を探してみてはいかがでしょうか。

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