賃貸の「内見」(ないけん)とは、「内部見学」を省略した言葉であり、実際にその物件を訪れて内部(室内)を確認することを指します。不動産会社の広告やインターネットの情報だけでは物件の設備や内装の細かな部分までは分かりづらいものです。入居後に後悔しないためにも、事前にしっかりと内見を行うことは重要な確認作業だと言えます。
この記事では、賃貸物件における内見の流れ、チェックポイントなどをご紹介します。
内見の基本的な流れ

内見の基本的な流れとしては以下の通りです。
1.希望する物件を不動産会社に問合せる
2.内見の申込みを行う
3.内見の日時や場所などを確認する
4.実際に物件の状況を内見してチェックする
5.問題がなければ申込み手続きを行う
内見を行うことで、物件の内部(室内)の様子だけでなく、共用部分・建物の外観・周辺環境なども把握できます。物件の間取図や写真などからもある程度は確認が行えますが、実際に現地へ足を運んでみなければ分からないことも多いもの。具体的には、日当たりや住宅設備の状況、近隣住民の様子や騒音の有無などが挙げられます。
ここからは内見の基本的な流れに沿ってご説明します。
- 内見は不動産会社を通じて行うことになり、インターネットなどで気になる物件を見つけたら、仲介の窓口となっている不動産会社に問合せます。
- 希望する物件の内見の申込みを行います。内見は不動産会社の担当者が立ち会って行われるケースが多いので、事前に予約を入れておきましょう。内見をするためには物件の鍵を用意したり、オーナー様の許可を取ったりする準備が必要なので、当日にいきなり内見をするのは難しい場合があります。
- 内見を行う日は、不動産会社に出向き、現地まで連れて行ってもらうのが基本ですが、場合によっては最寄り駅や現地で待ち合わせをすることもあります。あらかじめ確認が必要です。
- 内見を行うときには室内のみではなく、共用部や建物周辺、外構などもチェック。気になる部分は細かな点であっても、担当者に尋ねてみましょう。
- 物件の状況を十分に確認して納得したら、申込み手続きを行い、必要書類を提出します。入居審査を通過すれば賃貸借契約を結び、物件に入居することが可能になります。
内見時に押さえておきたいチェックポイント

次に、内見を行うときにチェックしておきたいポイントを解説します。部屋に入ったら、担当者の説明を聞きながら、内装や住宅設備の状態を確認しましょう。排水口のにおいや日当たり具合、コンセントの数や位置、カーテンレールの有無などをチェックします。特に入居を希望する物件の場合は、家具・家電製品を置く位置や寸法を測っておくと引越しのときにスムーズです。また、部屋のなかの状況だけでなく、通路やゴミ置き場などの共用部分のチェックも重要。
オートロックや駐輪場といった設備面だけでなく、きちんと清掃がされて管理が行き届いているかといった部分も確認しておきましょう。内見は限られた時間で行うため、スムーズに進めるコツとしては、事前に調べられる情報を整理しておくことが大事です。最寄り駅までのルートや周辺施設はGoogleマップなどで確認ができますし、初期費用については内見前に不動産会社に問合せてみて下さい。
そして、入居を予定する時期や家賃として支払える上限額を決めておくと、担当者とのやりとりも円滑に行えます。内見という機会を有効に活用し、自分に合った物件を効率良く見つけるためにも、上記で紹介した点を押さえておきましょう。
自分に合った物件を見つけたいなら内見は重要!

内見をしなくても賃貸物件の契約そのものは可能ですが、日当たりや周囲の騒音などは間取図や写真などからでは分かりません。遠方に住んでいてもオンラインで内見を行える場合もあるので、後からトラブルが起こるのを防ぐためにも、気になる物件の内見を行っておいたほうが無難です。また、内見を行ったからといって、必ずしも契約する必要はありません。
内見後にイメージと異なる物件だった場合は他の物件を紹介してもらうなどして、柔軟に対応していくことも大切です。
以上のように、内見の流れや事前準備、現地での確認ポイントなどを押さえ、内見を有効に活用し、自分に合った物件を効率良く見つけるために参考にして下さい。気になる点は遠慮をせずに、担当者に質問をして理想の住まいを見つけてみましょう。

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